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【ナラタージュ】 隣にある物語 [本のある生活]

お願いだから私を壊して、
帰れないところまで連れていって見捨てて、
あなたにはそうする義務がある



ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)

ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)

  • 作者: 島本 理生
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫



衝撃的な、裏表紙のメッセージとは裏腹に、
淡々と進む、どこにでもある青春のひとこま。

結構序盤は、単調で飽きてくるかも。

まさかこのまま終わるはずはない!
結構人気あるみたいだし。と思いながら進めていくと、
徐々に物語が力を持ってくる。

高校生・大学生くらいの恋愛。
自分が不完全ゆえに、相手に対して完全を装い、そしてぼろぼろと剥がれていく。

大切に思う気持ち、一緒にいたい気持ち、相手を好きな気持ち。
それぞれが、少しずつ違っていて、
そのどれを一番大切に思うかで、二人の未来が景色を変える。

大切なことは、相手を想うこと。想い続けること。

二人の関係が姿を変えても、
それが変わらなければ、きっと幸せなんだと思う。

切なくて、苦しくて、だけど、誰かを大切に思うってことの、
あたたかさを思い出す小説です。


★★★☆☆


【 今までの “本のある生活” 】
http://blog.so-net.ne.jp/yazaru-archi-b-log/archive/c77299
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