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沖縄の風 ~なんくるない よしもとばなな~ [本のある生活]

キッチンではじめて出逢った、吉本ばななの文章。
柔らかくてやさしくて、そして少し切なくて。

マシュマロのような、ホットココアのような、
すこしまどろっこしいくらいの甘くて優しい流れ。

「なんくるない」を読んで、ふと思った。

沖縄の海辺を優しく包むあたたかい風と、
よしもとばななの流れ行く文章って、
きっと限りなく同質なんだ。

なんくるない (新潮文庫 よ 18-18)

なんくるない (新潮文庫 よ 18-18)

  • 作者: よしもと ばなな
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 文庫

沖縄を舞台にした、4つの短い物語。

共通するのは、沖縄に流れるゆったりとしたあたたかい時間。
対比して描かれる、東京に代表される都会の生活。

スピード、個人、能率、ネット、無機質。
忘れかけてるけど、自分達はこういう世界に日々溺れている。

窒息しそうになりながらも、そのことにすら意識が行かない。
それくらい、思考が止まりかけている。

波、海、空、青、優しさ、あたたかさ、ゆったり、夕焼け、笑顔。
しばらく忘れてないかな。

沖縄、って、なんだか現実から逃げ出すような気がしてしまう。
それはまだ、そういう時期じゃないってことなのかな。

いつか、自分がココロから沖縄に向かいたくなった時、
もう一度、この本をゆっくりと手に取ろう。

【 今までの “本のある生活” 】
http://blog.so-net.ne.jp/yazaru-archi-b-log/archive/c77299


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コメント 2

こん

よしもとばなな、私も好きですよー
この人の小説みたいな雰囲気の写真が撮りたいです(意味不明?)
『なんくるない』面白そうですね。読んでみようかな。
by こん (2008-02-14 22:57) 

やざる

「よしもとばななの小説みたいな写真が撮りたい」

わかりますっ!!!
あったかくて、柔らかくて、優しい写真になりそうですね。。。
by やざる (2008-02-16 12:14) 

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