沖縄の風 ~なんくるない よしもとばなな~ [本のある生活]
キッチンではじめて出逢った、吉本ばななの文章。
柔らかくてやさしくて、そして少し切なくて。
マシュマロのような、ホットココアのような、
すこしまどろっこしいくらいの甘くて優しい流れ。
「なんくるない」を読んで、ふと思った。
沖縄の海辺を優しく包むあたたかい風と、
よしもとばななの流れ行く文章って、
きっと限りなく同質なんだ。
共通するのは、沖縄に流れるゆったりとしたあたたかい時間。
対比して描かれる、東京に代表される都会の生活。
スピード、個人、能率、ネット、無機質。
忘れかけてるけど、自分達はこういう世界に日々溺れている。
窒息しそうになりながらも、そのことにすら意識が行かない。
それくらい、思考が止まりかけている。
波、海、空、青、優しさ、あたたかさ、ゆったり、夕焼け、笑顔。
しばらく忘れてないかな。
沖縄、って、なんだか現実から逃げ出すような気がしてしまう。
それはまだ、そういう時期じゃないってことなのかな。
いつか、自分がココロから沖縄に向かいたくなった時、
もう一度、この本をゆっくりと手に取ろう。
【 今までの “本のある生活” 】
http://blog.so-net.ne.jp/yazaru-archi-b-log/archive/c77299
よしもとばなな、私も好きですよー
この人の小説みたいな雰囲気の写真が撮りたいです(意味不明?)
『なんくるない』面白そうですね。読んでみようかな。
by こん (2008-02-14 22:57)
「よしもとばななの小説みたいな写真が撮りたい」
わかりますっ!!!
あったかくて、柔らかくて、優しい写真になりそうですね。。。
by やざる (2008-02-16 12:14)