一気に駆け抜ける! ~「グラスホッパー」 伊坂幸太郎~ [本のある生活]
「グラスホッパー」
それが「バッタ」って意味だってことすら知らないで、
ただその語感の軽さに惹かれて、手に取った。
実はずっと、伊坂幸太郎ワールドにもう一度、触れてみたかったんだ。
おもろい!
勢いがある!
少し漫画みたいだったり、ドラマみたいだったりだけど、
こういう小説があってもいいんじゃないかな?
誰かが言ってたな。
「痛快爽快疾走活劇!」
みたいなこと。
殺された妻の復讐を横取りされた教師とか、殺しを横取りされた殺し屋とか、
その両方を横取りした殺し屋とか、そんでもってただの殺し屋とか、
なんだか殺し屋ばっかり出てくるけど、そんなにエグくもなく、暗くもない。
複雑に組み立てられた関係性とか、突然目の前に広がる新展開とか、
ページの上を縦横無尽に動き回る、キャラ立ちした登場人物たちに、
「次はどうなる?次はどうなる?」って引寄せられて、一気に読み進められる。
さすが伊坂幸太郎ワールド。
グワーっていって、ダーっっってなって、バっ!となる。
そんなスピード感とサプライズ感と、ピリッとくるユーモアがたまりません。
PS.
「人は誰でも死にたがっている」
そんなことについても、少し考えさせてくれますよ。
【伊坂幸太郎はここから入りました↓】
【「グラスホッパー」好きな人には、これもおススメ↓】(もう少しエグいですが…。)
症候群3部作 by 貫井 徳郎
【 今までの “本のある生活” 】
http://blog.so-net.ne.jp/yazaru-archi-b-log/archive/c77299
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