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【シュガー&スパイス 風味絶佳】 タフさと優しさと [Movie with U]

「優しいだけじゃ、駄目なんだ。」

そんなこと、分かってた。
いや、分かってなかったのかなぁ。

それどころじゃなかった。
そんなことまで、考えていられなかった。

自分の感情だって、十分にコントロールできなかったから。
大切な人のことだって、今思えば、十分に思いやれてあげられなかった。

高校を卒業したての頃、
今思えば、本当に不器用で情けなくて、頼りなくて。

だけど今はもうなくしてしまったかもしれない、
とっても大切な貴重な柔らかい何かを、あの頃はきっと気づかずに持っていた。

そんなことを思い出させる、優しく切ない映画。

シュガー&スパイス 風味絶佳

シュガー&スパイス 風味絶佳

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2007/03/21
  • メディア: DVD

30を前にしてみると、「何言ってんだよ。」的に冷めて見えてしまうこともあるかもしれない。
そう思っている自分にふと気づいた時、なんだか少し寂しくなった。
そして、それじゃいけないと思った。

大人になるってことは、強くなるってことで。
強くなるってことはきっと、弱い部分を鍛え上げていくことで。

だけど、その弱い部分の裏側には多分、
触ったら悲鳴を上げそうなくらい柔らかな部分があって。

その柔らかさと優しさは、もしかしたら比例しているのかもしれない。

スクリーンの柳楽くんは、頼りなさ過ぎて小突いてやりたくなる反面、
その純粋さがまぶしくて、うらやましかった。

だれにでもきっと、ああいう時代はきっとあったはずなのに、
いつしかその姿を、スクリーン越しにしか見られなくなってしまった。

今はもう失くしてしまった何か尊いものを遠く眺めるようにしか、見られなくなってしまった。
本当は、すぐ側に自分の中に、その尊いものはあったはずなのに。

だけどもしかしたら、まだ間に合うかもしれない。
スクリーンで微笑み会う、柳楽くんと沢尻エリカの笑顔に、
優しく突き刺されるような、柔らかい胸の痛みを感じるならば。

忘れたものを、思い出すことはできる。
少し、弱くなってもいいのかもしれない。
傷つくこともいいのかもしれない。

そしたら少し、人にやさしくなれるかもしれない。
明日を笑顔で迎えられるかもしれない。

大切なことを、少し思い出させてくれる映画です。

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